今回ご紹介するのは、ベイブレードバースト B-170 ランダムブースターVol.21に収録されているレア枠の『アビスディアボロス.5.F' 1S』。
ファンも多いディアボロスシリーズがとうとう超王シリーズに生まれ変わりました!
超王シリーズ初の両回転チップしかもメタル内蔵となれば全ブレーダーが入手必須のベイと言えるでしょう。
GTシリーズのイレイズディアボロスをリスペクトしたビジュアルですが、現在の環境に通用するポテンシャルを秘めているのでしょうか?
2020年9月現在、ランブーのレア枠でしか手に入らないアビスを使った最強改造も一緒に見ていきましょう。
B-170 アビスディアボロス.5.F' 1S パーツ構成
今回ご紹介するのは『B-170 アビスディアボロス.5.F' 1S』。
GTシリーズのイレイズディアボロス.Vn.Bl のデザインは好きなのですが、お世辞にも強いとは言い難い残念な性能だったため今までデッキに入れることはありませんでした。
しかし、すでに数々の強力なパーツを送り出してきた超王シリーズでの完全新規パーツのチップ・リングを搭載しかもあのディアボロスシリーズとして満を持して登場したので期待が高まります!
果たして、アビスディアボロス.5.F' 1Sは大活躍できるだけの性能を持っているのでしょうか…?
レイヤー:アビスディアボロス 1S
まずはレイヤーのアビスディアボロス 1S。
イレイズディアボロスとソックリなデザインですが、こちらはディアボロスチップまで白を基調とした新しいカラーリングとなっています。
スパーキングチップ:ディアボロス
ディアボロス | |
---|---|
攻撃力 | 1 |
防御力 | 1 |
持久力 | 1 |
重量 | 1 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 0 |
悪魔龍ディアボロスをモチーフとした両回転対応のスパーキングチップ。
両回転リングが登場していない今の環境では、もう1つの特徴であるメタル内蔵の方が重要と言えるでしょう。
重量は約4gとメタルを内蔵していないチップと比べると1gほど重たいのですが、同じくメタルチップ内蔵のルシファーチップは約5gとルシファーチップに軍配が上がります。
しかし、ディアボロスチップは左回転ベイにも装着できるため、重量で劣っていても棲み分けはできていますね。
シャーシと組み合わせたときのロックは可もなく不可もないので、バーストのリスクを考える必要がありそうです。
どのタイプのベイでも重量は欠かせないため、今後の改造で重宝しそうな必須パーツと言えそうですね。
待望の両回転リングは、9月19日に発売されるB-172 ワールドスプリガン.U' 2Bに搭載されており、ディアボロスチップと組み合わせる改造が今から楽しみです!
リング:アビス
アビス | |
---|---|
攻撃力 | 1 |
防御力 | 1 |
持久力 | 2 |
重量 | 3 |
機動力 | 1 |
バースト力 | 1 |
アビスリングは、下段の連打刃と上段のスマッシュ刃で相手の体勢を崩しながら受け流し防御も可能なバランスタイプの左回転リングです。
細かな刃が相手の攻撃を受け流すことで致命傷を受けづらいのですが、一気に相手を吹き飛ばすような攻撃力は無いので、持久力の削り合いが得意そうです。
重量は約9.7gとそこそこ重たくなっています。
今までの超王シリーズのバランス・スタミナタイプのリングは軽すぎて環境に通用するレベルのものが無かったため、これはかなり期待できそうですね!
シングルシャーシ:1S(ワンエス)
1S(ワンエス) | |
---|---|
攻撃力 | 0 |
防御力 | 0 |
持久力 | 3 |
重量 | 3 |
機動力 | 2 |
バースト力 | 0 |
1S(ワンエス)は、そこそこの重量・真円に近い形状・持久力を高める外重心とベイブレードに欠かせない要素を一気に強化できるシングルシャーシ。
その使いやすさから、BLADERSメンバーが超王レイヤーを改造するときには「とりあえず1S付けてみるか」と定番になっています。
ロックの硬さはほどほどなので、ダッシュ化していないドライバーと組み合わせる場合は、シュートの位置や強さでバーストリスクをケアする必要があります。
同じシングルシャーシの1Dがはっきり言って使い物にならないため、シングルシャーシを使うなら1Sで決まりという現状ですから、1つは持っておきたいですね。
今回はBLADERSメンバーのうぃるさんが大好きな紫色ということもあり、ランダムブースター Vol.21の購入にはかなり気合が入っていましたが、その結果は…?
ディスク:5(ファイブ)
5(ファイブ) | |
---|---|
攻撃力 | 0 |
防御力 | 2 |
持久力 | 3 |
重量 | 1 |
機動力 | 1 |
バースト力 | - |
5(ファイブ)は、フレームパーツの取り付けが可能なコアディスクで、5つの刃がアッパーフォースを生み出すスタミナ系ディスク。
今更なんで再録されたのかと聞きたくなるほど、現在の環境で採用することはまず無いパーツです。
攻撃力・防御力・持久力・重量どれをとっても最低レベルなので、これを別のパーツに変えるだけで強くなりそうです。
ランダムブースターは手に取ったときの重量差で中身が分からないように、どのベイも同じ程度の重量になる構築になっていると聞いたことがありますが、それにしてもこのディスクを採用するとは…
ドライバー:F'(フュージョンダッシュ)
F'(フュージョンダッシュ) | |
---|---|
攻撃力 | 3 |
防御力 | 0 |
持久力 | 1 |
重量 | 0 |
機動力 | 2 |
バースト力 | - |
F'(フュージョンダッシュ)は平たい軸先に突起がある形状で、攻撃的な動きから持久的な動きに変化するバランス系ドライバーです。
前半に元気よく動いた後、後半はスタジアム中央を陣取る動きをしますが、前半でのスタミナ消費が激しく、それほど持久力は見込めません。
相手を弾き出すほどの加速力も無いので、GTシリーズの頃からあまり大会でも使われていませんでした。
5(ファイブ)ディスクと同様に、改造でより強いパーツに変えてレイヤーをフルに活かしたいですね。
デフォルト構成
合計点 | |
---|---|
攻撃力 | 5 |
防御力 | 4 |
持久力 | 10 |
重量 | 8 |
機動力 | 6 |
バースト力 | 1 |
B-170 アビスディアボロス.5.F' 1S をスタンダードスタジアムで戦わせた感想です。
勝てない!
アタックを受けたときに受け流している音が「カリカリ」と聞こえるので、レイヤーのポテンシャルは伺えるのですが、弾き飛ばされて負けてしまいます。
ぶつかり合いに負けてしまう原因は、やはり5(ファイブ)ディスクとF'(フュージョンダッシュ)ドライバーの軽さと持久力の無さだと感じます。
当たり前に60gを超える現在の環境に対して、デフォルト構成の総重量は約58gと非常に軽いので、なるべく相手に触れずに戦わないと勝機はありません。
しかし、F'(フュージョンダッシュ)ドライバーは後半スタジアム中央に行くため、相手との接触は避けられません…
デフォルト構成のまま現在の環境で戦わせるのは酷なので、重量・持久力を強化してレイヤーの性能を十分に引き出せる改造を施したいですね。
レイヤーの受け流し性能を活かす最強改造
『アビスディアボロス.5.F' 1S』は時代に取り残されたディスク・ドライバーに足を引っ張られてレイヤーの受け流し性能を十分に発揮できていませんでした。
そこで、レイヤーはそのままに、最新技術で重量・持久力を強化したベイそれが『アビスディアボロス.Hy 1S』です。
合計点 | |
---|---|
攻撃力 | 2 |
防御力 | 8 |
持久力 | 9 |
重量 | 11 |
機動力 | 6 |
バースト力 | 1 |
「また電動ドライバーか」と言われそうな改造ですが、性能は勿論、色合いまで相性抜群!
圧倒的な持久力を誇る電動ドライバーHy(ハイブリッド)は約39gもの重量があり、これを採用するだけでオーバーフィニッシュのリスクは激減。
さらに、電動アシストによる最後の伸びが凶悪で、確実にスピンフィニッシュを狙えます。
総重量はなんと約69gもあり、生半可な攻撃ではビクともしません。
鋭く強力な攻撃に定評のある『ブレイブヴァルキリー.Ev' 2A』と対戦しても、攻撃をいなしつつスピンフィニッシュで連戦連勝できました。
ただし、シュート直後の強力なアタックを受けるとバースト負けしてしまうことがあるため、シュートの位置・強さを調整して持久戦に持ち込むテクニックが必要です。
まとめ
『アビスディアボロス.5.F' 1S』は現在唯一の両回転対応チップを搭載したバランスタイプのベイです。
新規パーツのチップ・リングは優秀ですが、ディスクとドライバーに足を引っ張られてしまい、デフォルト構成での勝率はイマイチでした。
電動ドライバーと組み合わせた『アビスディアボロス.Hy 1S』ならレイヤーの受け流し性能が活かされ、現在の環境にも通用するスピンフィニッシュ狙いのベイとなります。
9月19日には待望の両回転対応リングを搭載したB-172 ワールドスプリガン.U' 2Bが発売されるので、ディアボロスチップと組み合わせる改造が今から楽しみです!