今回ご紹介するのはなんと、ベイブレードバースト最新シリーズの超王(スパーキング)が始まって5ヶ月が経つというこのタイミングで出てきたGT(ガチンコ)レイヤーシリーズのwbba.ストア限定ベイブレード『B-00 ロードアキレス.Pr.Qc'』です。
GTシリーズ終了時に登場した前回のwbba.ストア限定ベイの『ユニオンディアボロス.00E.Br 超王龍Ver.』の紹介で「最後」と言っていましたが、まさか今になってGTベイが出てくるとは…。
確かに、昨年のこのタイミングで登場した限定ベイのレイヤーはエースにアシュラと新シリーズ初期に出たパーツの再録でお世辞にも「強い」とは言えない構成でしたので、「あえて前シリーズの強パーツを再録する」という選択肢もアリなのかもしれません。
そして今回のロードアキレス.Pr.Qc'はというと…強いです!
いや、強かったんです。
私は声を大にして言いたい。
「なんで2019年に、このベイを出してくれなかったのか」と…。
そんな複雑な想いとともに、ロードアキレス.Pr.Qc'を、かつての最強改造とともにご紹介します!
B-00 ロードアキレス.Pr.Qc' パーツ構成
今回ご紹介する『B-00 ロードアキレス.Pr.Qc'』は、wbbaストア限定で販売されている特別なベイブレードです。
wbbaストア限定商品はレアパーツの再録が多いのですが、今回のロードアキレスにも初の再録となるパーツが収録されています。
なのですが、「来るのが遅すぎた」という印象がとにかく強いです…。
それでは、そんなロードアキレス.Pr.Qc'のパーツ構成を見ていきましょう。
レイヤー:ロードアキレス
まずはレイヤーのロードアキレスから見ていきます。
ロードアキレス.Pr.Qc'は全体的に涼しげな青系のパーツで構成されていますが、レイヤーのメタル部分はゴールドになっていて、それが目を引くアクセントとなっています。
昨年の同じ時期に登場した『エースアシュラ.00M.V' 烈 氷獄Ver.』も同様の配色でしたので、暑い夏にはクールなカラーのベイを出そうという意図なのでしょう。
ガチンコチップ:アキレス
アキレス | |
---|---|
攻撃力 | 1 |
防御力 | 1 |
持久力 | 1 |
重量 | 0 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 0 |
アキレスは硬いロックと標準的なロックを交互に4つ持つ右回転専用のガチンコチップです。
バースト耐性はそれなりに高く、ドラゴン2やヴァルキリーを使わずにアキレスを選択する人もいるほど。
私の記憶では、アキレスは今回が初の再録となるので、嬉しく思う人もいるのかもしれません。
…で、ここで私の今回の不満ポイントその1なのですが、それが「アキレスじゃなくてオーディンを再録してほしかった」という願いです。
オーディンはランダムレイヤーVol.3で登場し、その後はランダムブースターVol.19で再録されたのみで、「確実に手に入る手段」がありません。
それに対し、アキレスは『ユニオンアキレス.Cn.Xt+ 烈』に収録されているため、買えば手に入ります。
そして私の体感ですと、インペリアルに組み合わせた時に最もバーストされにくいと感じるのがオーディンチップなんです。
インペリアルは今後もまだまだデッキから抜けそうにないため、オーディンチップのスペアが欲しいと思っており、再録をずーっと待ち望んでいます。
限定とはいえ、このタイミングでのGTベイのブースター新発売なら、アキレスでなくオーディンを収録してほしかったですね…。
とは言いつつも、今回のアキレスチップは見た目に関しては最高に格好良いです。
透明度の高いアキレスチップから、ロードベースのゴールド部分が透けて見えるのです。
そのままでも格好良いというのは「ステッカーを貼らない派」の私としては、地味ながらかなり嬉しいポイントです!
ウエイト:なし(ベース一体型)
ロードベースはウエイト一体型となっているため、ウエイトパーツは付属しません。
ベース:ロード
ロード | |
---|---|
攻撃力 | 5 |
防御力 | 3 |
持久力 | 2 |
重量 | 5 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 1 |
はい、来ました。
2019年夏に猛威を振るい、環境で大暴れした、当時なら文句なしに最強と呼べるベースのロードです。
- 左右両回転対応
- バーストを防ぐ突起
- 攻撃・防御の両方で活躍するラバー
などなど、挙げ始めたらキリが無いほどに凶悪なギミックをこれでもかと詰め込まれていました。
しかし、時代は進み、同じ左右両回転対応のベースに、より重量の大きなマスターが登場したこと。
そして5Gルールで「両回転ベースは1つのみ」とされたことで、ロードを使うならマスターをデッキから外さなくてはならず、次第にロードを見かけることが少なくなっていきました…。
そのロードが、発売から約1年経ったこのタイミングで初の再録を果たしたわけです。
しかし、マスターはいまだに大活躍をしているうえ、9月には超王シリーズ初となる両回転リングを採用した新スプリガン『ワールドスプリガン.U' 2B』も登場します。
ワールドの性能は未知数ですが、少なくともマスターがいる限り、ロードに出番を与えてあげることは難しいでしょう。
いったい何故、こんなタイミングで再録してしまったのか…。
せめて「両回転ベース+右回転専用チップ」のような回転方向を変えられない組み合わせならば両回転ベースやリングを複数使用可、といったルール改定を入れていただきたいですね。
ディスク:Pr(パラドックス)
Pr(パラドックス) | |
---|---|
攻撃力 | 1 |
防御力 | 0 |
持久力 | 3 |
重量 | 3 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 1 |
ディスクのPr(パラドックス)は外側のパーツを裏返して2種類のモードを切り替えられることが特徴です。
と言っても、上向きで使えるのはネイキッドベースと組み合わせた時のみという非常に尖った仕様となっています。
そのネイキッドが、同じ8月に発売された超王トリプルブースターセットに収録されており、これはもうタカラトミーからの「一緒に買ってね」というメッセージと考えて良いでしょう。
また、個体差かもしれませんが、今回のパラドックスは外側パーツと内側パーツがぴっちりとハマり、緩くなりがちな下向きモードで組み合わせても内側パーツがスルッと抜けてしまうことはありませんでした。
ドライバー:Qc'(クイックダッシュ)
Qc'(クイックダッシュ) | |
---|---|
攻撃力 | 3 |
防御力 | 1 |
持久力 | 0 |
重量 | 0 |
機動力 | 4 |
バースト力 | - |
ドライバーのQc'(クイックダッシュ)は、ラバー軸系の中では個人的にかなり使いやすいと感じているドライバーです。
X'(エクストリームダッシュ)なども定番ですが、エクストリームはラバー軸ドライバーの中でも最速に近い機動力を見せる反面、スタミナの消費も凄まじく激しいです。
バトル開始直後に相手を倒し切れなければ、まず勝てません。
それに対し、クイックダッシュは最高速こそエクストリームには及ばないものの、高い機動力に加え、軸先を多少使い込んであげると持久力も意外とアップします。
スタミナ勝負に持ち込むためでなく、序盤から中盤まで高い攻撃力を維持し続けられるというのがクイックダッシュの強みであり、私も半年以上もの長い間、インペリアルに組み合わせてデッキに入れていました。
ちなみに、私が好き…というより「使いやすい」と感じているラバー軸ドライバーを3つ挙げるとすれば以下になります。
- Qc'(クイックダッシュ)
- Xc(エクシード)
- U'(ユナイトダッシュ)
自爆オーバーしにくい・そこそこの持久力がある、といったあたりの理由が選定基準です。
ラバー軸のドライバーをなかなか使いこなせないと悩んでいる時には、この3つのドライバーを試してみてください!
ちなみにエクシードは超王シリーズ最初のベイである『スーパーハイペリオン.Xc 1A』に、ユナイトダッシュは先ほどから何度か話に挙がっている9月発売の『ワールドスプリガン.U' 2B』に収録されています。
デフォルト構成
合計点 | |
---|---|
攻撃力 | 10 |
防御力 | 5 |
持久力 | 6 |
重量 | 8 |
機動力 | 4 |
バースト力 | 2 |
B-00 ロードアキレス.Pr.Qc'をスタンダードスタジアムで戦わせた感想です。
はい、普通に強いです。知っていました。
「ルール上、マスターがいるからロードがデッキに入らなくなってしまう」と言いましたが、つまりは「両回転縛りが無ければ今でもロードは十分に戦える選択肢となる」ということです。
そんなロードが、これまた強パーツであるクイックダッシュを履いているのですから、無難に強いです。
また、クイックダッシュと下向きのパラドックスを組み合わせるのって今回が初体験だったのですが、意外とスタジアムに擦らないですね。
軸先が摩耗していない新品のクイックダッシュですと、そこそこの背の高さとフラットな軸先による姿勢制御によって、パラドックスの刃がスタジアムに触れることを防いでくれるようです。
それに加え、今回収録されているクイックダッシュはラバーが柔らかく作られているのか、新品時からスタジアムへの程よい食い付きと、そして最後のひと回りを粘ってくれるなどなど優秀な印象を受けました。
気になった点としましては、ロードベースの魅力の1つである「ディスクと干渉してバーストを防ぐ突起」が、パラドックスとの組み合わせですとほとんど干渉しないことです。
とはいえ、ダッシュドライバーとの組み合わせであればロックはバチバチに硬いので、そこまで大きなマイナスポイントではありません。
それよりも、どのパーツも今さら再録されても…という感情の方がとにかく大きいですね。見た目は文句なしに素敵なのですが…。
かつての最強改造を青系パーツで再現
ランダムブースターVol.18のレア枠『ネイキッドスプリガン.Pr.Om 天』のスプリガンチップを組み合わせれば、青いロードスプリガンが出来上がります。
最近はとうとう私もマスターに屈服し、ロードをデッキから外してしまったのですが、青いロードが登場したことで、かつての愛機を青統一で再現できるようになりました。
それがこちら、『ロードスプリガン.Vn.Br 青Ver.』です!
ランブー20の『アースアクイラ.Vn.Mr'』のVn(バンガード)に、今では入手困難となっていますがコロコロアニキの全員サービスで入手できた『ウルボーグ.8.Br 青狼Ver.』のBr(ベアリング)を組み合わせ、上から下まで青色で統一できました!
赤と青で並べると、これまた素敵ですね。
両回転ベース・リング関係のルール変更が来るその時まで、この子達には収納ケースの中で出番を待っていてもらいましょう。
まとめ
『ロードアキレス.Pr.Qc'』は登場時期さえ早ければ、どのパーツも即採用されていたと思われるだけに、非常に惜しいと思えるベイブレードです。
とはいえ、新たな両回転対応ベイの登場を目前に控えたタイミングでのロードの再録は、もしかしてルール改定が来るのでは…と期待せずにはいられません!
GTトリプルブースターセットを今さら買うのも微妙ですので、今回のロードアキレスはロードを安く手に入れられる良い機会となったのではないでしょうか。
私はほぼ新品の試合用ロードのストックが1枚ありましたが、それでも1個は青ロードを確保しておこうと考えて購入しました。
「絶対に買った方が良い!」というほどの必要性・緊急性はありませんが、パラドックスやクイックダッシュなど、持っていないパーツが1つでもあるならば買っても損は無いかなと思います。