今回ご紹介するのは、超王(スパーキング)シリーズ初となるスターター『B-169 バリアントルシファー.Mb 2D』です。
なんと、上から下まで全てが新パーツという大盤振る舞い。
そのうえさらに、特別カラーのスパーキングベイランチャーも付属するなど、まさに超豪華ラインナップとなっています。
そこで今回は、バリアントルシファー.Mb 2Dの各パーツの詳細と、新パーツを使った最強改造をご紹介します。
- B-169 バリアントルシファー.Mb 2D パーツ構成
- スパーキングベイランチャー
- デフォルト構成
- ルシファー改造例:チップの交換だけで右回転の超王レイヤーなら強化
- 2D改造例:超重量とバリア刃でどんな猛攻も受け切る最強改造
- まとめ
B-169 バリアントルシファー.Mb 2D パーツ構成
今回ご紹介する『B-169 バリアントルシファー.Mb 2D』は、高速回転時にバリア刃が飛び出すというキワモノじみたギミックを備えたディフェンス系のベイです。
黒と紫を基調としたカラーリングのボディに、ピンク色の刃が搭載されており、妖艶な雰囲気が漂っています。
紫色が大好きな私としては、見た目は滅茶苦茶好み!
あとは実際に回した時に、バリア刃がスタジアムを擦ったりしてスタミナロスをしないかが不安ですが果たして…。
それでは、そんなバリアントルシファー.Mb 2Dのパーツ構成を見ていきましょう。
レイヤー:バリアントルシファー 2D
まずはレイヤーのバリアントルシファー 2Dから見ていきます。
バリア刃を展開していない状態ですと真円に近いので、なかなかに優秀そうな形状をしています。
個人的にはもうこの配色だけで百点満点を付けたいくらいですが、どのような実力を秘めているのでしょうか。
重量も気になるところですので、分解しながら確認していきましょう。
スパーキングチップ:ルシファー
ルシファー | |
---|---|
攻撃力 | 1 |
防御力 | 1 |
持久力 | 1 |
重量 | 1 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 0 |
ルシファーは初のメタルパーツを搭載した右回転のスパーキングチップです。
チップ単体での重量は5.4g、通常のチップが約2.5~3gということから、メタル非搭載のチップと比べると2~3gの重量増を狙えます。
ロックの硬さと長さに関しては標準的な右回転用チップといった印象です。
「重いけどロックが緩い」といった微妙な性能にならず、一安心ですね。
3g近い重量増はかなり大きなアドバンテージですので、5Gデッキに右回転の超王ベイが入っている場合は、そのチップをルシファーに交換するだけでも戦力アップが期待できそうです。
リング:バリアント
バリアント | |
---|---|
攻撃力 | 1 |
防御力 | 4 |
持久力 | 1 |
重量 | 2 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 0 |
バリアントは、ディフェンスタイプの右回転専用リングです。
全体的な形状は真円に近く、カウンター刃がトゲトゲとしたシルエットはタクトを彷彿とさせます。
…なのですが、実物はかなり小さめで、タクトと並べるとご覧の通り。
重ねてみると、タクトの方がひと回り大きいですね。
リング単体の重量は5.7gと、小径でなおかつラバーやメタルも入っていなければ、まぁこんなもんですよねという結果に。
ブレイブが約11g、レイジが約14gなことを考えると、バリアントの5.8gはちょっと頼りない数値です。
形状が良いだけに、あとほんのひと回りほど大きくて重ければなぁとも思うのですが、それだと開発段階の時点で流石に強すぎたのかもしれませんね。
ダブルシャーシ:2D(ツーディー)
2D(ツーディー) | |
---|---|
攻撃力 | 0 |
防御力 | 7 |
持久力 | 1 |
重量 | 8 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 0 |
今回の最注目パーツである2Dは、ディフェンスタイプの両回転対応ダブルシャーシです。
その特徴は、高速回転時の遠心力によって展開されるラバー素材のバリア刃にあります。
やや硬めのラバーで肉厚な刃は、実物は想像していた以上に耐久性が高く、しっかりとした作りになっており、ちょっとぶつけたら千切れてしまった…なんて心配はいらなそうです。
また、このギミックによって重量も47gと過去最高クラスとなっており、超重量ベイを作りたい人にも見逃せないパーツとなっています。
ロック形状はアシュラやバハムートと同じような、互い違いの細かい7段ロック構成です。
組み合わせているチップとの相性によるものなのか、GTシリーズの7段ロック系よりも、2Dの方が硬く感じますね。
さらにはダブルシャーシですので、バーストされる心配はほぼ考慮しなくて良いでしょう。
ドライバー:Mb(メビウス)
Mb(メビウス) | |
---|---|
攻撃力 | 0 |
防御力 | 4 |
持久力 | 2 |
重量 | 0 |
機動力 | 1 |
バースト力 | - |
上から下まで新収録な今回のパーツ構成、最後に紹介するのはMb(メビウス)ドライバーです。
超低摩擦素材POMの軸先がフリー回転するディフェンス系ドライバーとなっています。
似たようなドライバーですとBr(ベアリング)がありますが、Mb(メビウス)の方が、ややフラットな形状です。
そのため、回転力が落ちてきた最後の最後まで、ベイが倒れにくく、立ったままスピンフィニッシュを迎えることも。
また、強めにシュートすると外周を力強く走り回るのですが、お皿がスタジアムの段差に上手く引っかかることで自爆オーバーフィニッシュも無く、安心して鬼引きできる使いやすいドライバーです。
スパーキングベイランチャー
スターターですので、ランチャーも付属します。
今回はなんと、現環境での「最強のランチャー」と呼べるスパーキングベイランチャーが付いてきますので、これを目当てに買っても良いほどです!
というのも、ランチャーはなかなか再販されず、私もスパーキングベイランチャーと左回転版のスパーキングベイランチャーLは発売日に入手しましたが、それ以降は店頭で姿を見ていません…。
それが今回、特別カラーになって手に入るのですから、見逃すわけにはいかないですね。
私の大好きな紫色が差し色で入っているのも、個人的にポイント高いです!
デフォルト構成
合計点 | |
---|---|
攻撃力 | 2 |
防御力 | 16 |
持久力 | 5 |
重量 | 11 |
機動力 | 1 |
バースト力 | 0 |
B-169 バリアントルシファー.Mb 2Dをスタンダードスタジアムで戦わせた感想です。
キワモノかと思いきや、意外や意外、良い意味で優等生な立ち回りを見せてくれました。
バリア刃が展開することで壁との接触時のスタミナ大幅ロスを心配していましたが、メビウスがスタジアムの段差を乗り越えることなく回ってくれるため、単独で回す場合には壁との接触はまずありません。
さらに相手とぶつかっても、バリア刃の衝撃吸収が効いているのか、壁に叩きつけられるくらいに大きく吹き飛ばされたりもしません。
回転力が鈍くなってきても、ラバーの刃が上手いこと引っかかってジャッジメントのようなワンパンを見せることもあり、火力面でも期待ができます。
バリア刃が接触した時の回転減衰も、想像していたよりは影響が少なく、中央での削り合い・送り合いでスタミナを一気に失ってしまうようなこともありませんでした。
むしろ相手によっては、バリア刃で上から押さえ込み、重量も相まって一方的に姿勢を崩させる、という戦い方を見せたほどです。
特にカースサタン.Hr.Un 1Dには、1度中央を取ったら後は何もさせないくらいの圧倒的な相性有利を見せつけました。
メビウスについても、フラットな形状による引っ掛かりとPOM素材による衝撃吸収力も相まってか、アタック系のベイに殴られてもオーバーせずに踏みとどまる、第一印象はかなり好みなドライバーです!
バリアントが単体の重量がかなり控えめな点のみが気がかりですが、ほかはリング・シャーシ・ドライバーと、どれも見どころ満載で、良い意味で予想を裏切ってくれたベイでした。
ルシファー改造例:チップの交換だけで右回転の超王レイヤーなら強化
バリアントルシファー.Mb 2Dは上から下まで全てが新規パーツですので、それぞれのパーツを活かした改造例をご紹介します。
まずはルシファーチップですが、これはもうとにかくシンプルで「右回転のスパーキングレイヤーにとりあえず付けておくだけ」で既存のベイの強化になります!
メタル非搭載のチップと比較して2~3gの重量増が期待できるうえ、ロックの硬さが緩く設定されていることも無いため、大きなデメリットも無く純粋な戦闘力アップとなるわけです。
というわけで私は、5Gデッキに入っていた『ブレイブヴァルキリー.Ds' 2A』のチップをルシファーに交換しました。
ちなみにこの後、わずかな重量増の効果によるものか、ドライバーの育成が進んだためかは不明ですが、ドライバーをUn(ユニバース)に交換してもオーバーされにくくなったため、最終的には『ブレイブルシファー.Un 2A』となりました。
2D改造例:超重量とバリア刃でどんな猛攻も受け切る最強改造
今回の目玉パーツである2Dシャーシを使ったおすすめ改造が『レイジディアボロス.Ch' 2D』です。
特徴としては、とにかく重いこと。これに尽きます!
なんと80gオーバーという、超々々重量級改造となっています。
もともとは「ひたすら重たいベイを作ってみるか」なんて安直な発想だったのですが、組んでみたら意外や意外、普通に強いです!
右回転アタックベイとして定番のインペリアルと真っ向からぶつかってもビクともしない、凄まじいディフェンス力。
そしてバリア刃による圧倒的な攻撃範囲は、スタジアム中央に留まる覚醒電動ベイにも逃げ場を与えません。
ラバー素材のバリア刃が相手に引っかかり、中央から場外へと弾き飛ばします。
さらにはダブルシャーシなうえに硬いロックの2Dとダッシュ化されたCh'(チャージダッシュ)ドライバーの組み合わせで、鬼引きしてもこちらはバーストどころか、ロックが1段進むだけですら珍しいほど。
弾き飛ばされず、バーストもされない。
だけど電動ベイが相手でもインペリアルが相手でも、こちらは跳ね飛ばせる。
スタミナはさっぱりなので、耐え切られればスピンフィニッシュ負けをしてしまいますが、それで取られるのは1ポイントです。
取られても1ポイントで、こちらは2ポイントを…しかも現環境で厄介な相手から取れる可能性の高い改造と考えれば、ポイントの期待値は相当高いです!
ちなみに2020年7月時点で最重量のリングは、左回転ならばレイジ、右回転ならばブレイブとなります。
ディアボロスチップとチャージダッシュは、どちらもランダムブースター Vol.21に収録されていますが、今回はレアの封入率が下がっているそうで、ディアボロスチップ狙いで買うのはあまりおすすめはしません…。ちなみに私は大爆死しました。
まとめ
『バリアントルシファー.Mb 2D』はバリア刃から想像していたキワモノ感が予想を大きく裏切り、思っていた以上に「良い子」にまとめられていました。
そのほかパーツ単体で見ても、重量のアドバンテージが取れるルシファーチップに、オーバーされにくく最後まで姿勢を保ちながら耐え抜くメビウスドライバーと、大満足な構成でした!
メビウスやバリアントの最強改造も、「これだ!」と自信を持っておすすめできる構成が見つかったら記事へと追記させていただきます。
Xc(エクシード)と組み合わせて、バリア刃の広い攻撃範囲で薙ぎ払う、という戦い方が今のところはかなり好印象です!
そのほか、おすすめ改造などあれば、コメントやTwitterなどから教えていただけると嬉しいです!
優秀な各パーツに、なかなか入手が難しいスパーキングランチャーも付属と、スターターとして文句無しですので、売り切れや価格高騰の前に手に入れておくことをおすすめします。