3機のベイブレードが収録された『B-171 超王トリプルブースターセット』から、今回ご紹介するのは『カースサタン.α'.H' 1D』です。
前回の『テンペストドラゴン.Cm 1A』と同じく超王(スパーキング)レイヤーシステムのベイであり、構成されているパーツはすべて再録となりますが、いずれもレアパーツだらけ。
入手し損ねてしまったレアパーツが確実に手に入るというのはありがたいですね。
今回は、そのカースサタン.α'.H' 1Dの各パーツの詳細と、デフォルト改造で戦わせてみた感想をご紹介します。
B-171 カースサタン.α'.H' 1D パーツ構成
今回ご紹介する『カースサタン.α'.H' 1D』は、新規パーツが1つも無く、上から下まですべてが再録という構成です。
その代わり、シャーシ以外はどれも入手難易度が高いものばかり。
さらに言えば、そのシャーシも2020年8月時点ではブースターに未収録のため、ランダムブースターや先日のキャンペーンなどしか入手方法がありませんでした。
そんな「レアパーツ再録ラッシュ」で構成されたカースサタン.α'.H' 1Dの各パーツを1つずつ見ていきましょう。
レイヤー:カースサタン 1D
まずはレイヤーのカースサタン 1Dから見ていきます。
このレイヤー構成は、ランダムブースターVol.20のレアとして収録された時とまったく同じですね。
そのため、各パーツの解説はベニィ(@beny4253_klx250)さんが既に書いているので、今回はサクサクと進めていきます。
詳細が知りたい方は、こちらのページで解説しています。
スパーキングチップ:サタン
サタン | |
---|---|
攻撃力 | 1 |
防御力 | 1 |
持久力 | 1 |
重量 | 0 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 0 |
右回転のスパーキングチップであるサタンは、2020年8月時点ですとランブー20のレア以外で入手方法がありません。
後述するリングのカースは、同じランブー20に色違いも収録されていましたが、サタンはカースサタン.Hr.Un 1Dのみでした。
ロックの硬さ・長さも標準的なのですが、デザインは正直めちゃくちゃ好みですので、こうして再録されるのは嬉しいです。
紫系のカラーリングも待っています!
リング:カース
カース | |
---|---|
攻撃力 | 0 |
防御力 | 4 |
持久力 | 1 |
重量 | 2 |
機動力 | 1 |
バースト力 | 0 |
フリー回転する5つのローラーで相手の攻撃を受け流すというコンセプトのカースは、ディフェンスタイプの右回転専用リングです。
ランブー開封直後は、ローラーの効果があるのだか無いのだか疑問視していた私ですが、最近はカースがちょっとお気に入り。
実は、5Gデッキにもカースを使ったベイを入れています。
ローラーが働いてくれているのか、それともリング形状自体が優秀なのかは分かりませんが、相手のアタックをいなす能力が非常に優れています。
これまでにランブー20しか入手方法が無かったカースの再録はありがたいですし、今回のカラーバリエーションもなかなか可愛いと思っているのですが…。
発売日に実施したトリプルブースター検証会で誰が言ったか「グミ」という表現がしっくりハマりすぎて、それ以降はもうレモン味のグミにしか見えなくて困っています。
シングルシャーシ:1D(ワンディー)
1D(ワンディー) | |
---|---|
攻撃力 | 0 |
防御力 | 3 |
持久力 | 1 |
重量 | 2 |
機動力 | 2 |
バースト力 | 0 |
問題児です(直球)。
はっきり言って、今の環境で「1Dを採用する理由が無い」です…。
特徴的には「ロックが硬くて内重心の軽いシングルシャーシ」なのですが、1Sでなく1Dを選ぶ理由がありません。
何よりも1Sとの重量差が大きすぎて、その差は重いリングを組み合わせてもカバーできないほど。
重量級パーツの例としてレイジリングとツヴァイレイヤーで比べると、以下のような結果になります。
組み合わせ | 重量 |
---|---|
レイジディアボロス 1S | 34.8g |
レイジディアボロス 1D | 29.6g |
ツヴァイディアボロス | 29.9g |
ツヴァイロンギヌス 極 | 29.5g |
このように、最新世代で最重量のレイジを使って手に入れたアドバンテージが、1Dになると並ばれるか、ひっくり返されてしまうほどの差があります。
しかも、それでいて1Dと1Sのロックの硬さの違いは誤差レベル。
1Sを付けていて割られるような相手とのバトルでは、1Dでも関係なくバーストされます。
もう少しロックが硬いか、もう少し重くなって1Sとの差が小さくなれば、採用理由もあるのですが…。
シングルシャーシが1Sと1Dの2種類しか無いので、もう2~3種類ほど増やしていただけるとありがたいですね。
レアカラーのシャーシを2枚同時にゲット!
今回はなんと、レアカラーの1Dと1Aを引き当てました!
レアカラーのiDシャーシは、メタル部分が紫色で塗装されています。
紫はめちゃくちゃ好きなのですが、1Dではデッキには入れられません。
同じカラーの1Sだったら即採用だったのですが、残念ですね…。
ディスク:α'(エアロダッシュ)
α'(エアロダッシュ) | |
---|---|
攻撃力 | 2 |
防御力 | 0 |
持久力 | 0 |
重量 | 1 |
機動力 | 3 |
バースト力 | - |
α'(エアロダッシュ)はフレーム取り付けが可能な超薄型・軽量のディスクです。
その薄さによりフレーム位置が通常よりも高くなることを活かし、バーストリスクの無いフレーム部分で相手にアタックしやすくなる、といった戦い方が可能。
もともとはレアベイゲットバトルの『光アマテリオス.α'α.αn』に収録されていたパーツで、その後にランダムブースターVol.19の『光アマテリオス.α'α.αn バーニングVer.』で再録されました。
ところが私はランブー19を1箱しか購入しておらず、アマテリオスを引き当てていないため、エアロダッシュは今回が初ゲットとなります。
ドライバー:H'(ホールドダッシュ)
H'(ホールドダッシュ) | |
---|---|
攻撃力 | 1 |
防御力 | 0 |
持久力 | 1 |
重量 | 0 |
機動力 | 4 |
バースト力 | - |
いつかは手に入れたいと再録を待ち望んでいたのが、ドライバーのH'(ホールドダッシュ)です。
ダッシュ化前のH(ホールド)は持っていて、その動き自体は気に入っていたため、待ちに待った再録です!
しかも色が紫とは…素晴らしい…!!
ホールドダッシュは「お皿」とも呼ばれる円盤状の軸先がフリー回転するドライバーで、似たような構造のものですとV'(ボルカニックダッシュ)などもあります。
両者の大きな違いは背の高さで、ホールドとボルカニックではちょうどボルカニックのお皿1枚分の差です。
このタイプのドライバーは新品時こそよく暴れますが、使い込むことによって内部が削れて動きが大人しくなっていき、スタミナ勝負向きなドライバーへと変化していきます。
また、今回の超王トリプルブースターセットに収録されている紫色のホールドダッシュはお皿の回転が滑らかな良個体が多いようで、BLADERSメンバーが開封した3箱もすべて優秀な個体でした。
これからじっくり育てていきたいですね。
デフォルト構成
合計点 | |
---|---|
攻撃力 | 4 |
防御力 | 8 |
持久力 | 4 |
重量 | 5 |
機動力 | 10 |
バースト力 | 0 |
B-171 カースサタン.α'.H' 1Dをスタンダードスタジアムで戦わせた感想です。
1Dシャーシにホールドダッシュが組み合わさることで、とにかくロックがバチバチに硬いです。
その硬さは、組み立てる時に「あれ?回す方向は合ってる?」と不安になるほど。
そこへとさらに、攻撃をいなしてくれるカースが加わることで、超王ベイが活躍する今なおバースト力に関しては最強クラスのジャッジメントが相手でも、バーストどころかロックが1段進めば良い方という耐バースト性能となっています。
ただしバーストはされないものの、強力なアタックを受けると簡単に場外まで飛ばされてしまいます。
ディスクが軽いうえにフレームも付属していないのもあって、デフォルト構成での重量はわずか46gです。
同じトリプルブースターのテンペストドラゴンが78.6gとまたダントツで重たいというのもありますが、60g台後半のベイも珍しくない超王シリーズの中でこの軽さはなかなかに異質ですね。
私が今回初めて手に入れたパーツであるエアロダッシュとホールドダッシュの2つについて触れておきますと、まず、この組み合わせ自体が既に結構良さげです。
L(リフト)のようなスタジアムに接触しやすいフレームを付けても、エアロダッシュが高さを稼いでくれるため、ほかのディスクと組み合わせた時に比べてスタミナロスが各段に少なくなります。
そのうえホールドダッシュならば「お皿」が姿勢を保ってくれて、スタミナ切れ寸前の「お皿ごと傾く」ような時以外はフレームを擦ることが無く、意外とハマっているコンビだなと感じます。
そうは言っても、エアロダッシュの軽さは少々どころかかなり頼りないため、今の環境での使いどころは難しいですね。
ホールドダッシュについては、第一印象で感じていた「良個体っぷり」が、回せば回すほど強い確信へと変わっていきました。
ほんの数十回ほど回しただけですが、既に「アタック系ドライバー」とは思えないほどに去勢もとい育成が進んでいます。
ずっと欲しいと思っていただけに、良個体の入手難易度が下がったのはありがたい限りです。
念のためにトリプルブースターを3個買いましたが、しばらくは出番が無さそうです
まとめ
『カースサタン.α'.H' 1D』は、過去のレアパーツを「これでもか!」と詰め込んできたトリプルブースターセットらしいベイブレードでした。
ここ最近はランダムブースターを発売日以外に見かけること自体が難しくなっていますので、ランブー20でカースサタンを当てられていない人には嬉しい機会となったのではないでしょうか。
個人的にはホールドダッシュだけでも、色や個体差も含めれば100点満点中120点をあげたくなるほどの高評価です。
上から下まで全てが再録パーツながら、これだけ豪華で、そして満足感を感じさせてもらえるとは、良い意味で予想を裏切ってくれました。
超王トリプルブースターセットのほか2機についても感想をまとめていますので、そちらもぜひチェックしてみてください!