今回ご紹介するのは、最強ベイとの呼び声高いスプリガンがついに超王(スパーキング)化して登場、『B-172 ワールドスプリガン.U' 2B』です。
初の左右両回転リングを搭載し、必ずや対戦環境に大きな影響を及ぼすだろうと、発売前から期待と不安が高まっており、私もこの日をずっと待っていました!
そして、多くのブレーダーが気になるのはやはり「マスターを超えてくるのかどうか」という点ですよね。
現在のレギュレーション上、ワールドを使うためにはマスターを抜く必要があります。
そこで今回は、ワールドスプリガン.U' 2Bの各パーツの詳細を、マスターとも比較しながらご紹介します。
B-172 ワールドスプリガン.U' 2B パーツ構成
今回ご紹介する『ワールドスプリガン.U' 2B』は、これまでの各世代で強ベイとして大暴れしてきたスプリガンがいよいよ超王シリーズに登場ということで、非常に注目が集まっていました。
- メタル内蔵両回転チップ
- 左右両回転リング
- バーストロック
- モードチェンジ対応ダブルシャーシ
…などなど、強ギミックをこれでもかと詰め込んだ贅沢なベイとなっています。
それでは、そんなワールドスプリガンの各パーツを1つずつ見ていきましょう。
レイヤー:ワールドスプリガン 2B
まずはレイヤーのワールドスプリガン 2Bから見ていきます。
スプリガンらしいレッドとゴールドを基調としたのゴージャスなカラーに、今回はシルバーとブラックも加わっています。
リング・シャーシともに円形に近く、これは戦闘力にも期待が高まりますね。
スパーキングチップ:スプリガン
スプリガン | |
---|---|
攻撃力 | 2 |
防御力 | 0 |
持久力 | 1 |
重量 | 1 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 0 |
今回初登場のスプリガンは、メタルを内蔵した左右両回転対応のスパーキングチップです。
ロックの硬さと長さに影響する突起は、やや短く作られています。
同じメタル内蔵・左右両回転のディアボロスチップの長さが通常でしたので、スプリガンチップはロックが短いけど硬いチップなのかと思いきや、体感では硬さにはほとんど違いは感じられませんでした。
スプリガンの重量は4.1gと、ディアボロスとほぼ同じです。
これでルシファーを含めれば、5Gデッキに3機のメタル内蔵チップ搭載ベイを採用できることになりました。
レアベイのソロモンを含めれば4機ですが、私は数十万のベイポイントを突っ込んで今のところ全てハズレています…。
リング:ワールド
ワールド | |
---|---|
攻撃力 | 2 |
防御力 | 2 |
持久力 | 2 |
重量 | 2 |
機動力 | 0 |
バースト力 | 1 |
今回初登場、そしておそらく今回誰もが最注目しているワールドは、初の左右両回転対応リングです。
裏返すことで左右の回転方向を切り替えられます。
さらに、特徴はそれだけではありません。
バウンド刃が左右2ヶ所に付いており、押し込まれることでディスクと干渉してバーストを防ぐ「バーストロック」機能まで搭載しています。
先代のロードと異なり、常に干渉するわけではないため、そこまでの「ぶっ壊れ性能」とはならなそうな絶妙なバランスです。
横から見ると、ほぼほぼフラットな形状をしており、左右どちらの回転方向を選択しても性格が大きく変わらないリングとなっています。
以前の私があまりマスターを使わなかった理由が「左右でアッパーとスマッシュで性格が大きく変わってしまうこと」でしたので、ワールドのこの形状は私としては滅茶苦茶好みです!
ワールドリングの気になる重量は10gジャスト!
マスタースプリガンと比較してみましょう。
組み合わせ | 重量 |
---|---|
ワールドスプリガン 1S | 30.6g |
ワールドスプリガン 1D | 25.3g |
マスタースプリガン | 26.5g |
1Sシャーシを付ければ、重量面ではマスタースプリガンを4gほど上回ります。
とはいえ、これだけで「マスターを上回った」とは言えません。
マスターは左右両回転だけでなく、形状やバースト耐性の優秀さも加わって、デッキに欠かせないパーツとなっていました。
そしてワールドについてですが、バーストロックがあまり機能しない組み合わせという弱点があるのです。
たとえば干渉しやすいディスクとして有名な0(ゼロ)ディスクですと、しっかりとディスクをホールドしてくれます。
それに対し、取り付け時に上下の遊びが大きい電動ドライバーのHy(ハイブリッド)やIg'(イグニッションダッシュ)ですと、バーストロックの突起が乗り越えてしまい、干渉しなくなってしまいます。
そのため、実際に電動ドライバーを履かせて戦わせてみると、まぁよく割れますね…。電動ドライバーとの相性はマスターほど良くはないといった印象です。
「ワールドを採用するなら今のマスターのポジションに入る形になる」と思っていましたが、『マスタースプリガン.Hy』をデッキに入れている私としては少々微妙な結果となりました。
ダブルシャーシ:2B(ツービー)
2B(ツービー) | |
---|---|
攻撃力 | 4 |
防御力 | 0 |
持久力 | 1 |
重量 | 7 |
機動力 | 2 |
バースト力 | 2 |
シャーシもこれまた初登場、左右両回転対応バランスタイプのダブルシャーシである2B(ツービー)が採用されています。
バランスタイプのシャーシは、超王シリーズで最初に登場した1機の『B-160 キングヘリオス.Zn 1B』に収録されていた1B(ワンビー)以来、久しぶりの登場です。
バランスタイプらしい大きな偏りのない形状となっています。
また、ワールドリングと組み合わせた時のみ、シャーシ外周の刃がフリー回転するディフェンスモードへと切り替えられます。
シャーシの突起をリングが押さえることで刃がロックされて固定刃のアタックモードとなるのですが、ワールドの場合は突起を押さえずに取り付けられるため、2つのモードを切り替えられるということです。
2Bの外周は完全な円形でなく大きな突起が2ヶ所あるため、リング取り付け前に刃を回しておいて、任意の位置で固定する、といった使い方も可能です!
重量は46gと、ダブルシャーシの中では標準的な数値です。
ここで、またマスターと比較をしてみましょう。
組み合わせ | 重量 |
---|---|
ワールドスプリガン 2B | 60.5g |
マスタースプリガン.Wh | 57.2g |
最重量級ディスクのWh(ホイール)を付けたマスターよりも重たいという結果となりました。
加えて、ワールドスプリガンと2Bの組み合わせであれば、バーストロックもしっかりと機能しますので、ワールドを採用するならダブルシャーシで組んだベイにするのが良さそうですね。
ドライバー:U'(ユナイトダッシュ)
U'(ユナイトダッシュ) | |
---|---|
攻撃力 | 3 |
防御力 | 0 |
持久力 | 2 |
重量 | 0 |
機動力 | 2 |
バースト力 | - |
今回唯一の再録パーツが、ドライバーのU'(ユナイトダッシュ)です。
シャープ軸の周りをラバーが囲み、スタジアム中央に真っすぐ落とすと大人しくなり、外周やラッシュでシュートすると走り回るという、シチュエーションに合わせた使い分けが可能なドライバーです。
私は大会で使用したほど、一時期はとても気に入っていたドライバーでした。
ドライバーだけを買い漁ったほどですが、とにかく個体差が大きいドライバーですので、そのあたりの加工精度が不安でしたが、今回はというと…。
中央のシャープ軸の成形は綺麗ですが、ラバーは…なんだかバリのようなものがありますね笑
シュートしていればすぐに削れそうなので、これは許容範囲です!
デフォルト構成
合計点 | |
---|---|
攻撃力 | 11 |
防御力 | 2 |
持久力 | 6 |
重量 | 10 |
機動力 | 4 |
バースト力 | 3 |
B-172 ワールドスプリガン.U' 2Bをスタンダードスタジアムで戦わせた感想です。
はい、強い(知ってた)。
真円形状に近いリングとシャーシ、ラバー軸のアタック力とシャープ軸のスタミナを兼ね備えたドライバー、さらには左右回転の切り替え対応と、デフォルト構成での戦闘力はこれまでの超王ベイの中でも最強と言っても良いのではないでしょうか。
「万能」という言葉がとても似合うベイだなと感じますね。
形状だけでなく重量も「めちゃくちゃ重たい」というわけではありませんが、ダブルシャーシ付き超王ベイとしては「やや重い」という67g。
飛び抜けたステータスこそ無いものの、あらゆる能力値が安定して高い、これぞまさにスプリガンといった印象です。
まとめ
『ワールドスプリガン.U' 2B』は、スプリガンらしさをギュッと詰め込んだ、まさに万能ベイでした。
各パーツのギミックも、決して「ぶっ壊れ」とならない絶妙なバランス調整がされていると感じます。
特にバーストロックについては、電動ベイでガチガチにロックされたらク○ゲー一直線ですし、この調整は絶妙ですね。
本日はこれから、BLADERSメンバーでプチ検証会をしてきますので、その中で『ワールドスプリガン.U' 2B』のパーツを使った最強改造も研究してきます!
良い改造例が見つかりましたら、このページに追記させていただきますので、更新を楽しみにしていてください。